【レッドブル・エアレース】息をのむ興奮を!ラスト1秒まで読めない時速370kmの世界最速レース!【空のF1】

What’s up, 皆さん。RTです。

 

皆さんは今年の夏の予定は何か決まっていますか。
今はコロナウィルスが原因で外出自粛、花火大会中止、オリンピック延期など夏のイベントがことごとく中止や延期になってしまっていますね。
私も今年の夏は少しどこか行こうかと考えていた矢先でしたので、考え直さなければなりません。
毎年の夏は何をしていたのかふと考えると直近2~3年はレッドブル・エアレースを観に千葉県の幕張へ行っていました。

 

  • レッドブル・エアレースとは?

 

通称“空のF1”。
2003年から2019年まで開催されたプロペラ飛行機によるタイムレースです。
今回は惜しくも昨年の千葉大会で幕を下ろしたレッドブル・エアレースについてご紹介します。

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時速370kmで世界の空を駆る!

出典:ちばとぴ!ニュース

 

まずは、百聞は一見に如かず。
下記のレース動画を観てみてください。

 

 

 

レッドブル・エアレースは2003年にパイロットのピーター・ベゼネイの提案により始まりました。
アブダビ(サウジアラビア)やシュピールベルク(オーストリア)、ブダペスト(ハンガリー)にアスコット(イギリス)と世界中の都市で転戦し、F1の様に各大会で勝利ポイントを加算して年間優勝を決めます。
日本でも千葉・幕張で2015年から2019年までの5回開催されていました

 

 

 

レースは一斉スタートではなく、統一されたプロペラとエンジンを機体に備えてパイロット達が1人ずつ決められたコースをタイムアタック
コンマ001まで競われ、最高速度は時速370km、最大で12Gも重力加速度が掛かる熾烈な戦いです。

 

各大会期間は3日間設けられており、トレーニングで1日、予選で1日、本戦で1日とされています。
本戦はラウンド・オブ14、ラウンド・オブ8、ファイナル4のトーナメント戦。
ラウンド・オブ14での対戦相手は前日の予選のタイムで決まります。
ラウンド・オブ8ではラウンド・オブ14の勝者7人に加えてラウンド・オブ14で敗退した中で1番速かったパイロットがファステスト・ルーザーとしてラウンド・オブ8に駒を進められます。

 

“絶対的王者”が存在しない

 

皆さんはF1を観たことがありますか?
“音速の貴公子”アイルトン・セナに“赤の帝王”ミハエル・シューマッハ
彼らが出場するレースでは他のレーサーを圧倒し、優勝カップは彼らがかっさらって行きます。

 

レッドブル・エアレースもF1の様に勝ち上がるパイロット、絶対的王者が存在すると思うかもしれません。
先述したように1対1のタイムアタックであればパイロットの腕がもろに試される為、なおさらかもしれませんね。

 

しかし、レッドブル・エアレースの面白い所はその必ず勝てる、必ず優勝するパイロットが存在しない事です。

 

機体の操縦技術、体力、精神力に加えて風を読む力や天候、機体のチューニングなどパイロットの技能だけで勝負が左右されないのです。
その為、前大会で優勝したパイロットが次の大会のラウンド・オブ14で姿を消す事があったり、ファステスト・ルーザーがファイナル4で最速タイムを叩き出して優勝したりなど、「このパイロットが優勝する」と全く予想が付けられないのです。

 

この誰が勝つか分からない感覚が観ていてとにかくゾクゾクします。
目の前を猛スピードで飛んでいき、途中で空中旋回。
細かい角度からの入り込み。
1つ1つの繊細な操縦技術によってレースの度に最速パイロットの順位が入れ替わる
その光景を目の当たりにすると気付いた時にはハマっています!

 

 

複雑なコースと隠れた障害

出典:FINEPLAY

では実際にパイロット達が飛行するコースはどうなっているのか?

 

出典:RedBull

 

コース上にはパイロンと呼ばれるエアコーンが設置されており、その間をパイロット達は抜けていきます。
シングルパイロンの時は機体を90度傾けてジグザグに抜けて行き、ゲート(併設された2本のパイロン)の時は機体を水平に戻す必要があります。
水平に戻さないと+2秒のペナルティが加算されます。

 

出典:RedBull AIR RACE CHIBA

 

また、このパイロンを翼に引っ掛けて破いてしまうとペナルティで+3秒され、3回ヒットしてしまうとDNF(Did Not Finish:途中棄権)になってしまいます。

 

出典:RedBull AIR RACE CHIBA

 

更に、パイロン上にある2本のラインよりも上を飛行すると+2秒のペナルティが付きます。
そして、レース最大の目玉はパイロンをスラロームで抜けた後のバーチカルターンです。
猛スピードでシングルパイロンを抜けて来た機体はゲートで垂直に急旋回
ここでパイロット達には瞬間的に10~12Gの重力加速度が襲い掛かります。
その飛行はまさに圧巻。
最初に観た時は開いた口が塞がりませんでした笑
ただ、この重力加速度がパイロット達にとっては鬼門になっており、11G記録で+1秒、12G記録でDNFになってしまいます。
逆に言うと“かなり速すぎても失格”になるという見えない敵がいるのです。

 

 

 

スポーツマンシップ溢れるパイロット達

出典:マイナビニュース

 

世界最速のレースに参戦するパイロット達はどんな人がいるのか。

 

エアレース参戦のパイロットにはチャレンジャークラスマスタークラスの2種類のクラスがあり、本戦を盛り上げるのがマスタークラスに所属する14名のパイロットです。

 

14人のパイロット達の経歴は様々。
元空軍パイロット曲芸飛行士
現役のエアラインパイロットもいます。

 

千葉でレースが行われる前々日にファンをハンガーへ招くファンミーティングが開催されますが、その時にフランス人パイロットのフランソワ・ルボット選手に話を聞きましたが“みんなが優勝を目指すライバルであり、大好きな空を楽しく安全に飛ぶ仲間”と楽しそうに話しながらサインをくれました。

 

 

ファンミーティングでのファンサービスはレース中にも行われ、レーストラックを飛び終えるとハンガーに戻る途中で得意のアクロバティック飛行を披露してくれます
白熱のレースだけでなく、そういったオマケも生で観られるとファンだけではなく、たまたま観に来たという観客でもすごく感動できます!

 

 

 

 

そんな中で唯一の日本人パイロットが室屋義秀選手です。

 

出典:CarWatch

 

幼い頃に『機動戦士ガンダム』の主人公であるアムロ・レイに憧れてパイロットを目指し、2009年からレッドブル・エアレースに参戦をしました。
参戦当初は歴戦のパイロット達に圧倒されましたが、徐々に順位を上げて行き、2016年の千葉大会では自身初の優勝を果たし、年間でも自身最高位タイの6位になりました。
続く2017年千葉大会も圧巻のスピードで優勝に輝き地元連覇
その年は他の3大会でも優勝しましたが、特にヒートアップしたのが最終戦のラスベガス大会です。
最後の最後まで勝負の行方が分からない大接戦の末に優勝。
年間総合ポイントでもトップになり、初の年間総合優勝を果たしました。

 

レッドブル・エアレースのラストイヤーになった2019年。
私としてこの年はまさに室屋イヤーと言ってもいいくらい室屋選手の快進撃となった年でした。
第1戦と第2戦のアブダビとカザンで連続優勝
第3戦のハンガリーでは12位と沈みますが、最後の大会と知らされていた地元千葉での最終戦。
年間総合順位は2位でしたが、最後の千葉で1位に輝き有終の美を飾りました

 

 

世界屈指のメカニックが描くマシン

出典:webモーターマガジン

 

 

レッドブル・エアレースを盛り上げるのはパイロット達ですが、そんな彼らに引けを取らないのがマシンです。
世界屈指のメカニック達がレースの始まるギリギリまでチューニングし、0.001秒の勝負に懸けます。
パイロット達が乗る機体は統一されており、アメリカのジブコ・エアロノーティクス社製造のジブコ エッジ540です。
全長6.27m、翼幅7.42mで最大速度は時速425.97km
曲芸飛行用にレースパイトットのカービー・チャンブルスが開発に携わりました。
ベースは上記の諸元に沿っており、内部をカーボン素材の見直しや機体の軽量化がされ540 V3が最新型となっています。
そこから更に各パイロットでウィングレットの追加や風防の形状を変更し、それぞれに合う様にチームのメカニックがチューニングをレースまでに進めます。

 

しかし時には思わぬ不備から整備の仕様がない時が起きたりします。
そんな時には別のチームのメカニックやパイロット達が整備を手伝うらしく、それは特に義務ではなく、「ライバルでも一緒に楽しく空を飛んでイベントを盛り上げたい」という気持ちで助けるそうです!

 

 

復活を願って…

 

いかがだったでしょうか。
今回のこの記事を読んでレッドブル・エアレースが観たくなりませんか?

 

ただ残念なことに、レッドブル・エアレースは2019年の千葉大会を最後にその幕を下ろしてしまいました。
私としてもかなり、非常に残念でなりませんでした。。。

 

  • 目の前を猛スピードで駆る機体。
  • 迫力満点の空中旋回。
  • スポーツマンシップに溢れたパイロット達。

 

彼らの勇姿を今ではYouTubeでも観る事が出来ますが、このイベントはやっぱり生で観ないと絶対にその凄さは分かりません!

 

いつの日か世界の空にレッドブル・エアレースが戻ってくる事を切に願います!

 

それではHave a nice day!